LL鉄獣におけるリサイトのパンプについて
お久しぶりです。アルクです。
はじめましての方ははじめまして。
ここ最近、マスターデュエルの反響がすごいですね。
遊戯王界隈が盛り上がるのは良いことです。
コロナが落ち着いたら紙の大会も盛り上がるのではないでしょうか。
今回はマスターデュエルのLL鉄獣について。
シーズン1でプラチナ1に乗った時のツイートがめちゃくちゃ伸びていたので、このデッキに対する皆さんの注目度が高いことが伺えました。
無課金LL鉄獣でようやくプラチナ1到達
— アルク (@arc_home1711) 2022年1月25日
44勝3敗でデッキが強かった…
ダウナードの代わりにプロムスラッシュ入れてたんですが、かなり活躍してくれました#遊戯王マスターデュエル pic.twitter.com/H5NyXNmH9X
このデッキの強みは何といっても手数の多さです。
手数は先手では誘発貫通、後手では妨害の踏み越えに寄与するため、先手後手どちらでもある程度の勝率を担保出来ます。
総じてシングル戦向きのデッキと言えるでしょう。
マスターデュエル様様ですね。
特に後手捲りが楽しいです。
Gもうららもつっぱしてライフ8000取る気持ち良さを是非皆さんにも味わって頂きたい。
と、いうことで、今日は後手のリサイトに関するお話です。
マスターデュエルからLLを握り始めた初学者向けの内容です。
先攻展開やその他後手の捲り方に関しては動画やブログ等、素晴らしいものが多数挙がっております。
おすすめ記事を貼っておくので是非参考にして下さい。
- リサイトスターリングについて
- 何故リサイトでライフを詰める必要があるのか
- 誰に対してパンプ効果を使うのか
- 終わりに
1. リサイトスターリングについて
まずはカードテキストからおさらいしましょう。
主に②効果で後続のLLやナーベルをサーチしつつ、未来竜皇の素材にすることが多いのではないでしょうか。
しかしながら後手捲りでは、①および③の効果が非常に重要です。
まず①の効果。
基本的にレベル1を2体素材にしてX召喚することが多いため、フィールドのモンスターの攻/守を600パンプする効果となります。
ここで覚えておくべきは「パンプ対象として相手モンスターを選択できる」ということです。
相手モンスターを強化?
何を言っているのでしょう?
ここでリサイトの③効果をもう一度。
「③ X召喚したこのカードの戦闘で発生する自分へのダメージは相手も受ける」
そうです。
リサイトで相手モンスターに突っ込む(自爆特攻)のです!
まさにバードストライク。
リサイトの③効果でライフを大幅に削ることで、後手ワンキルのハードルをぐっと下げることができます。
今回は徹頭徹尾、このお話です。
2. 何故リサイトでライフを詰める必要があるのか
リサイトの話をする前に、この問いに答えなくてはいけません。
というのも、LL鉄獣はライフ8000をとるのに然程苦労するデッキではないからです。
よくあるキルラインパターンとして、
・アクセス+未来龍皇(5300+3000)
・アクセス+シュライグ(5300+3000)
・未来龍皇+シュライグ+フラクトール+テンキ(3000+3000+1900+100)
これらが挙げられます。
やはりアクセスコードは偉大ですね…
これらを差し置いてリサイトを重要視する理由は、Gつっぱ時のキル成功率を上げるためです。
具体例を挙げます。
相手の先攻、デッキは十二鉄獣。
ルガル双竜リボルトでターンが返ってきたとします。
こちらの手札にはLLと鉄獣がたんまり。
手数の多いデッキですから、十分に捲り返せます。
ここで、
Gを打たれたとします。
うららや指名者はありません。
さてどうしましょうか。
止まったところで0妨害
相手はリボルトからのナーベルでリソースも用意出来ていますから、ワンキルされてしまうでしょう。
突っ込むしかねえ!
妨害を踏み切り、シュライグの隣にアクセスコード
相手の場を全て破壊しメイン終了、バトルフェイズ!
相手「バトル開始時いいですか?」
あ…
終わりです。
アクセスの打点は2300に戻り、シュライグと合わせても5300しかとれません。
相手の手札はGのドローでたんまりありますから、ワンキル確実です。
ゲームセット。
このように、Gつっぱ時のアクセスコードは後引きの無限泡影に非常に弱いという欠点があります。
最近はマスターデュエルでも泡影の採用率が上がってきており、起こりえる事態です。
そこで、もう1つのキルパターン、
・リサイト自爆特攻+アセンブリー連続ダイレクト
これが候補に挙がるわけです。
リサイトの③効果
「③ X召喚したこのカードの戦闘で発生する自分へのダメージは相手も受ける」
この効果で相手のライフを大幅に削り、残りのライフをアセンブリーの連続ダイレクトアタックで取り切ります。
このキルパターンの特徴は「相手モンスターを残しつつライフを取れる」という点です。
すなわち、Gのドローで後引きした無限泡影が完全に腐ります。
補足:龍皇立てないとニビルケア出来ないよ?との意見もありますが、多くのデッキで泡影の枚数>ニビルの枚数であり、
また龍皇に行く直前でニビルを受ければどのみちワンキル出来ないので割り切ります。
以上が、後手でリサイト自爆を検討する主な理由です。
3. 誰に対してパンプ効果を使うのか
では一体どのような状況の時にリサイトのパンプを相手モンスターに当てればよいのでしょうか。
それを検討するには、アセンブリーでどれだけライフを取れるか、を計算する必要があります。
まずは、よくある後手捲りの手順を簡単にシミュレーションしてみましょう
① ターコイズ等からリサイトを出してナーベル等をサーチ
② ナーベルを出してフェリジットから展開、妨害を貰いにいく
③ ナーベルでサーチしたケラスを展開、さらに妨害を踏む
④ リサイト2体目を出しベリルカナリーをサーチ
⑤ ベリルカナリーでアセンブリーを出す
一例ですがこのようになります。
最終的には妨害を踏み切った上で、リサイト1体とアセンブリーが並ぶ形ですね。
ここから分かることは、
・1体目のリサイトは妨害を受けたり、リンク素材となったりして墓地に送られていることが多い
(フィールドに維持すると鉄獣の効果が起動しにくい)
・アセンブリーは最後に出す都合上、ベリルカナリーを素材にしていることが多い
ということです。
ベリルカナリーはX素材となった際に、そのXモンスターの攻撃力を200パンプ効果がありますから、これを念頭におくと、各素材数においてアセンブリーがダイレクトアタックで取れるライフ値は以下のようになります。
3素材:(200×3+200)×3=2400 残りライフ5600
4素材:(200×4+200)×4=4000 残りライフ4000
5素材:(200×5+200)×5=6000 残りライフ2000
6素材の場合はアセンブリーだけでキルが取れるので割愛。
リサイト1体で5600を削るのはパンプ込みでも厳しいので、4素材および5素材の場合を考えましょう。
リサイトの効果2回を通せれば1200のパンプが見込めます
つまり自爆特攻のダメージが1200増えますので、これを相手残りライフから差し引くと、
4素材:4000-1200=2800
5素材:2000-1200=800
色々と長くなってしまいましたが、纏めると、
・打点2800以上のモンスターが相手にいるなら、そのモンスターをリサイトで2回パンプしてあげると4素材アセンブリーでキルが取れる
・打点800以上のモンスターが相手にいるなら、そのモンスターをリサイトで2回パンプしてあげると5素材アセンブリーでキルが取れる
これだけ覚えてくれればOKです。
5素材アセンブリーは相手の妨害を掻い潜ることを考えるとかなりハードルが高いですが、4素材は比較的楽に立ちます。
(墓地にサファイア、ワグテイル、LLがいる状態でベリルを起動するだけ)
なので基本は2800打点以上のモンスターを相手フィールドに見つけたらパンプしてあげると上手くいくことが多いです。
マスターデュエル環境で打点もしくは守備が2800以上といえば…
そう
親の顔より見たこいつですね
見つけ次第ムキムキにしてやりましょう。
紙の環境ですと今をときめく最強モンスターであるミラジェイドやバロネス、グリフォンライダー等が該当します。
補足:アセンブリーの「このターン自分が受ける戦闘ダメージを0にする」効果を使用した状態でリサイトで自爆特攻した場合、相手のみダメージを受けます。
よって、先にアセンブリーで殴れるだけ殴り、効果を使ってからリサイトで特攻すれば自分のライフを守れます。
後攻1ターン目でこちらのライフが減っていることは稀ですが、もつれた試合などで活きる裁定なので是非覚えておいてください。
4. 終わりに
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
LLを使っている皆さんの一助になれば幸いです。
LLのもう一つ良い点としては、マスターデュエルの構築ほぼそのままでOCGにも持ち込めるスペックがあるということです。
お値段の方はこれまで未来龍皇がお高いことがネックでしたが、2月のパックで再録が決まったため、かなり安く組めると思います。
是非紙の遊戯王も楽しんでみて下さい。
ご質問、ご指摘等あれば@arc_home1711にリプして頂けると嬉しいです。
ではまた。